2025.11.19

NotebookLMを活用して自分にぴったりの炊飯器を選んでみた

皆様、こんにちは!
ターン・アンド・フロンティア営業部の川口です。

私事ではございますが、今自宅にある炊飯器を10年以上使っており、そろそろ買い替えようかなと思って色々ネットで調べてみました。ただ、いろいろインターネットで調べてみても「圧力IH」「スチーム」「銘柄炊き」「おどり炊き」等いろいろな用語がでてきて、結局何が良いのか決めきれず、途方に暮れてしまいました(笑)

そこで今回、情報が多すぎて選べない問題を解決するために、Googleが提供している「NotebookLM」を炊飯器選び専用アドバイザーとして活用してみることにしました。

本ブログでは、NotebookLMを活用し、自分がほしい炊飯器をどう選んだのかご紹介できればと思います。

1. NotebookLMとは?

NotebookLMは、ChatGPTやGeminiのような生成系AIとは少し違います。最大の特徴は、自分がアップロードしたソースだけを元に回答してくれることです。

今回の炊飯器選びの作戦はこんな感じでいきたいと思います。AIに炊飯器選びで最も重要な「①客観的な情報(スペック・価格・人気度)」と「②主観的な情報(レビュアーによる実際に使った感想」の両方をインプットさせます。

  • ソースA(客観): 家電量販店サイトの炊飯器ランキングページ
  • ソースB(主観): YouTubeのレビュアーが実際に使った感想

人間の頭の中だけでは比較しきれない「スペック」と「リアルな口コミ」。この2つをAIに分析させれば、私にぴったりの1台が見つかると考えています。

2. NotebookLMを使ったリサーチの3ステップ

ここからは、実際に私がNotebookLMを使って「自分にぴったりの炊飯器」の候補を絞り込んでいったプロセスをご紹介させていただきます。

ステップ1:情報源(ソース)の準備

まずは、NotebookLMにアドバイザーになってもらうためのソースを読み込ませます。

  • ソースA:家電量販店サイトなどの炊飯器カテゴリの「売れ筋ランキング」からスペック・価格情報が載ったページをテキストとして保存し、読み込ませました。

※家電量販店サイトのリンクをNotebook LMに読み込ませるとエラーが出てしまったので、PDFファイルに保存し、読み込ませました。

  • ソースB: 炊飯器を紹介しているYoutube動画をいくつかピックアップし、レビュアーの生の声をそのままNotebook LMに読み込ませました。

ステップ2:AIに質問で自分に合った炊飯器を絞り込む

ソースの準備が整ったら、いよいよAIに質問を投げかけていきます。私が炊飯器を選ぶ上での条件は「3万円前後」「5合または5.5号炊き」「翌日もおいしい」の3つですが

私(質問1:一次選考):「ソースに基づき、『価格が3万円前後』かつ『5合炊き(または5.5合炊き)可能』な機種をリストアップして、さらに『翌日も美味しい』『保温しても味が落ちない』とポジティブに言及されている機種はどれ?」

NotebookLMは、即座にソース1の情報だけを元に、条件に合う数機種をリストアップしてくれます。ネット全体の広告や無関係な情報に惑わされないのが、個人的に良いと思うポイントです。

私(質問2:重要条件の深掘り)「上記リストの機種について、YouTubeレビューの中で、『翌日も美味しい』『保温しても味が落ちない』とポジティブに言及されている機種はどれ?」

私が読み込ませたYouTubeの文字起こし(ソース2)の中から、レビュワーが「保温」や「冷めたごはん」について語っている箇所だけをピンポイントで探し出し、下記の通りリストを提示してくれました。

メーカーモデル名 / シリーズ名価格ポジティブな言及の根拠
東芝RC-10HGX (炎匠炊き)29,816円真空保温により、酸化による黄ばみや水分の蒸発が抑えられ、最大40時間ふっくら保温が可能。冷めてもおいしいご飯に仕上がる。
象印NW-YA10/NW-YB10/NW-YC10 (極め炊き/豪炎かまど釜)28,480円〜31,996円「極め保温」「冷凍ご飯メニュー」ふっくらとしたご飯を楽しめる。
日立RZ-V100FM (ふっくら御膳)26,380円〜「スチーム保温」「冷凍用コース」パサつきを抑えたふっくらご飯が食べられる。
タイガーJPV-T100-KV (圧力IH 炊きたて)23,622円〜24,800円蒸気センサーを活⽤した「粒立ち保温」プログラムにより、時間が経ってもハリツヤやおいしさをキープしやすい
パナソニックSR-H10B (IH)17,900円「冷凍ご飯用のコース」を搭載しており、冷凍・解凍後の品質維持に対応している。

ステップ3:AIの回答と気づき

NotebookLMの回答は、必ず「引用」が明記されています。上記の図での番号が振られている箇所をクリックするとソースに飛ぶことができ、内容を確認することができます。

「A機種は、ソース2 (YouTubeレビュー)」で『朝炊いたご飯を夜食べてもパサつきが少ない』と評価されています」

このように、AIが「なぜそう答えたか」の根拠が明確なので、納得感が違います。

逆に、家電量販店サイトのランキングで高評価だった「B機種」について、YouTubeレビューでは「内蓋の掃除がとにかく面倒」といった指摘が見つかるなど、AIとの対話を通じて自分でも気にしてなかったことが明確になりました。

4. NotebookLMが導き出した炊飯器の候補

NotebookLMを活用した結果、頭を悩ませていた炊飯器選びは、最終的に「価格・容量・翌日の美味しさ」のバランスが取れている、5つの種類まで絞り込むことができました。

ランキングには載っていない良い炊飯器と、YouTubeのレビューだけでは分かりにくい他機種との価格差の2つの情報を繋いでくれたおかげで、納得感の行く候補に出会うことができました。ここからはNotebookLMの「動画解説」の機能を使って動画を見たり、実際の商品サイトやYoutubeのレビュー動画を見て、自分にぴったりの炊飯器を選んでいきたいと思います。

5. まとめ

今回、炊飯器選びにNotebookLMを活用してみて感じたのは、「AIは人間が正しい選択をするのを手伝ってくれるツールだ」ということです。情報収集の速さや膨大な情報の整理はもちろん、「このレビューではこう言っている」という根拠が明確に示される点がとても気に入りました。

生成系AIやNotebookLMと聞くと少し抵抗感がある方もいらっしゃるかもしれませんが、今回のように私生活のちょっとした相談役として使うのも全然ありだと思います。この体験は、まさに弊社がMVVとして掲げている「ITをもっと気楽に」を体現するものでした。

情報が溢れているこの時代、AIは「迷い続ける時間」を「どの選択肢がベストか吟味する時間」に変えてくれます。 炊飯器選びのようなプライベートな場面に限らず、今後は業務でも、案件ごとに関連資料をNotebook LMにアップロードして分析するなど、この最強の相棒を積極的に活かしていきたいと思います。

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